一般財団法人 小野田記念財団

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お寄せいただいた読書感想文

「魚は水、人は人の中」 感想文
 拝啓 猛暑の候 いかがお過ごしでしょうか。
 ■■■■大学の■■■■と申します。先日は私の内定へのお言葉、そして素晴らしい本をお送りくださり、誠にありがとうございました。残念ながら2日はお会いすることができませんでしたが、次回お会いできることを心より楽しみにしています。
本日は僭越ながら先日お送りいただいた本の感想をお伝えしたく存じます。
お礼を申し上げるのが遅くなってしまい誠に申し訳ありません。
ご多忙と存じますが、読んでくだされば幸いです。

 書中で、特に印象的な2つの小野田氏の言葉がありました。
一つは「笑ってすませる時もあれば叱ってすませる時もあるが、決して怒ってはいけない。怒っているときは獣になっている。」
もう一つは、「強い人ほど優しい。」です。

 一つ目の「怒ってはいけない」という言葉は私も日常で心掛けていることの一つです。「怒る」時点で人間は理性的でなくなると同時に、自分の限界をさらけ出していると私は考えています。物事に取り組む際も考え、常に冷静に取り組まなければ正解は導けないと思います。そして「怒る」ということは、その人の「器」の限界を他人に見せることと同等であると考えます。「どこまで懐が深いやつなんだと、人から思われるように、私は感情的にならないよう心掛けています。腹が立つことも笑ってすませるようなそんな男になりたいと日々思っています。「叱る」と「怒る」の違いは冷静かつ論理的に自分の考えを相手に述べ教えるということと、感情に任せて自分の一方的な意見を相手に押し付けること。これが違いなのかなと小野田氏の言葉を読んで考えました。

 二つ目の「強い人ほど優しい」という教えには心から共感しました。本当に強い人間とは、心に余裕がある人だと思います。どれだけ体を鍛え、武術を身に付けても、心にゆとりがなければ脆い存在です。私は4年間、大学でNPO法人や社会問題などを専門的に学んできました。そこで出会ったNPO法人の代表達は社会問題を解決したいという強い思いに加え、どこかリラックスしている印象を受けました。金銭的には厳しいという人もいましたがそれを笑いながら学生に話すだけの余裕を感じました。人のために尽くすにはまず自分が強い人間であることが必要であると学びました。本当に強い人は他人にも優しくなれる。そう信じて心に余裕を持つために日々勉強していこうと思っています。

この本と出会え、「心構え」というのを学ぶことが出来ました。本当にありがとうございました。これから社会に出るなかで、理不尽なことや苦しいことに直面すると思いますが、それに負けないようにメンタルを鍛えていきたいと思います。素晴らしい本を本当にありがとうございました。
直接お話しできることを強く願っております。
ご多忙と存じますが、どうかご自愛ください。
失礼致します。

敬具

兵庫県在住 D・Yさん(大学生)

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上記は当財団スタッフに寄せられた読書感想文です。
個人情報に関わるため、一部イニシャルと伏字にさせていただきました。
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